数学関数の呼び出しでランタイム・ディスパッチを使用するようにコンパイラーに指示します。
Linux*: | -fimf-force-dynamic-target[=funclist] |
macOS*: | -fimf-force-dynamic-target[=funclist] |
Windows*: | /Qimf-force-dynamic-target[:funclist] |
funclist |
属性が適用される 1 つまたは複数の数学ライブラリー関数のリストです (オプション)。Fortran 標準の数学関数名ではなく、実際の数学ライブラリー名を指定する必要があります。複数の関数を指定する場合は、カンマで区切る必要があります。 sin と sinf のように特定の精度向けのバリエーションは異なる関数と見なされるため、単精度と倍精度の両方の正弦関数でランタイム・ディスパッチを指定するには、-fimf-dynamic-target=sin,sinf (または /Qimf-dynamic-target:sin,sinf) を使用する必要があります。 また、単精度除算は /f、倍精度除算は /、拡張精度除算は /l、4 倍精度除算は /q のように、記号を使って指定することもできます。例えば、-fimf-dynamic-target=/ または /Qimf-dynamic-target:/ のように指定します。 |
オフ |
数学ライブラリーの呼び出しでランタイム・ディスパッチを強制しません。コンパイラーは、利用可能な場合、数学関数の CPU 固有バージョンの呼び出しを選択できます。 |
このオプションは、数学関数の呼び出しでランタイム・ディスパッチを使用するようにコンパイラーに指示します。このオプションをオンにすると、数学ライブラリーの呼び出しでランタイム・ディスパッチが強制されます。
デフォルトでは、このオプションがオフの場合、コンパイラーは [Q]x および arch コンパイラー・オプションによりコンパイル時に利用可能なターゲット CPU アーキテクチャー固有の情報を使用して、数学ライブラリーの呼び出しを最適化します。
1 つのアプリケーションで複数の CPU ファミリーをターゲットとする場合、または実行時にターゲット CPU を選択する場合は、このオプションを使用して数学ライブラリーの呼び出しでランタイム・ディスパッチを強制できます。
Fortran 標準の数学組込み関数名は、数学ライブラリーの数学組込み関数名と異なります。該当する Fortran 数学関数に対応する、生成された実際の数学ライブラリー名を見つける必要があります。
この 1 つの方法として、/Fa または /S (Windows*) あるいは -S (Linux*) オプションを指定して、アセンブリー・コードを生成します。アセンブリー・コードで実際の数学ライブラリー名を確認できます。
例えば、SIN(x) を呼び出すプログラムを作成し、x を REAL(KIND=4) として宣言して、/S (Windows*) を指定してプログラムのアセンブリー・コードを生成すると、アセンブリー・コードで sinf の呼び出しを確認できます。
この場合、単精度の正弦関数の呼び出しでランタイム・ディスパッチを使用するには、-fimf-force-dynamic-target=sinf (または /Qimf-force-dynamic-target:sinf) と指定します。
なし
製品および性能に関する情報 |
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性能は、使用状況、構成、その他の要因によって異なります。詳細については、http://www.intel.com/PerformanceIndex/ (英語) を参照してください。 注意事項の改訂 #20201201 |