プリコンパイル済みヘッダーファイルを作成するようにコンパイラーに指示します。
Linux*: | なし |
Windows*: | /Yc[filename] |
filename |
#include プリプロセッサー・ディレクティブを使用したソースファイルに含まれている C/C++ ヘッダーファイルの名前。 |
オフ |
コンパイラーは、指示がない限り、プリコンパイル済みヘッダーファイルを作成または使用しません。 |
このオプションは、プリコンパイル済みヘッダー (PCH) ファイルを作成するようにコンパイラーに指示します。このオプションは、単一ソースファイルのコンパイルのみをサポートします。
filename を指定した場合、コンパイラーは C/C++プログラムのヘッダーから指定された C/C++ ヘッダーまでを含むプリコンパイル済みヘッダーファイルを作成します。
filename を指定しない場合、コンパイラーはソースファイルの最後までのすべてのコードをコンパイルするか、またはソースファイルで hdrstop が発生する場所までをコンパイルします。デフォルトの名前は、ソースファイルと同じ名前でファイル拡張子が .pch です。
このオプションは、/Yu オプションと同時に使用することはできません。
Visual Studio*: [Precompiled Headers] > [Precompiled Header File]
Eclipse*: なし
なし
/Fp オプションが使用された場合、PCH ファイルに名前が付けられます。例えば、次のようなコマンドラインを考えてみます。
! C++ 固有 icx /c /Ycheader.h /Fpprecomp foo.cpp icx /c /Yc /Fpprecomp foo.cpp
! DPC++ 固有 dpcpp-cl /c /Ycheader.h /Fpprecomp foo.cpp dpcpp-cl /c /Yc /Fpprecomp foo.cpp
PCH ファイルの名前はともに "precomp.pch" です。
ヘッダーファイル名が指定された場合、ファイル名はヘッダーファイル名に基づきます。次に例を示します。
icx /c /Ycheader.h foo.cpp ! C++ 固有
dpcpp-cl /c /Ycheader.h foo.cpp ! DPC++ 固有
この場合、PCH ファイルの名前は "header.pch" です。
ヘッダーファイル名が指定されていない場合、ファイル名はソースファイル名に基づきます。次に例を示します。
icx /c /Yc foo.cpp ! C++ 固有
dpcpp-cl /c /Yc foo.cpp ! DPC++ 固有
この場合、PCH ファイルの名前は "foo.pch" です。